書評
—宮城征四郎/藤田次郎 編著—研修医・指導医のための呼吸器疾患診断Clinical Pearls
山中 克郎
1
1諏訪中央病院
pp.482
発行日 2016年3月10日
Published Date 2016/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223997
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
最新の医学知識を披露し疾患について語る指導医の姿は男っぷりをあげるのだが,なかでも私が最も心を打たれるのは,ベッドサイドで研修医を教育する姿である.指導医の,病態生理を考えた的確な診察,患者を思いやる優しい振る舞いを見るときほどグッとくる瞬間はない.この本を熟読し,そんな男前の指導医に変身するのはいかがだろうか.
宮城征四郎先生の執筆による「第1章 指導ならびに学びの姿勢」では,研修医の心得や良き指導医となるための12カ条が紹介されている.回診中に挿入するミニレクチャーの実例もあり,指導医にとっては研修医に悟られずにこっそり読みたい部分である.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.