書評
—宮城征四郎,藤田次郎 著—Dr. 宮城× Dr. 藤田 ジェネラリストのための呼吸器診療勘どころ
徳田 安春
1
1地域医療機能推進機構研修センター
pp.1858
発行日 2014年10月10日
Published Date 2014/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200016
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最近,勉強会が熱い! 中でもケースカンファレンス方式が人気である.ケースカンファレンス方式の勉強会は,必然的に参加型となり,臨床現場でのリアルタイム診療に合わせた臨場感で,ケース謎解きのスリル感もあって学習効果も大きい.従来このようなケースカンファレンスは,それぞれの病院内で行われてきたが,最近では病院間や地域,全国規模でカンファレンスが行われるようになった.
地域の病院間のケースカンファレンスで人気のあるものには,京都GIMなどがある.しかしながら,このような病院間カンファレンスの起源であり,現在も定期開催されているのは,沖縄県の呼吸器疾患ケースカンファレンスであろう.「うふいーち会(うふいーちは沖縄の方言で深呼吸を意味する)」という別名でも有名なこのカンファレンスは,群星プロジェクトセンター長の宮城征四郎先生が立ち上げられたもので,歴史あるカンファレンスである.全国への波及効果もあり,「全国うふいーち会」という年1回のカンファレンスも毎年の日本呼吸器学会に合わせて開催されている.
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