特集 糖尿病治療薬Update—適正使用に向けて
合併症治療の進歩
神経障害治療薬の使い方
出口 尚寿
1
,
西尾 善彦
1
1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科人間環境学講座糖尿病・内分泌内科学
pp.126-129
発行日 2016年1月10日
Published Date 2016/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223914
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ポイント
●糖尿病性神経障害の初期は陽性症状(しびれ,痛み)が目立ち,進行すると陰性症状(感覚低下)が主体となる.
●エパルレスタットは,陽性症状が主体の病期に血糖コントロールを行いながら投与する.
●疼痛治療はプレガバリン,デュロキセチン,三環系抗うつ薬を第一選択薬とする.
●第一選択薬は初期用量で開始し,効果と副作用を評価しながら常用量に漸増する.
●常用量で効果不十分な場合,最高用量とするか,忍容性を考慮しほかの薬剤を併用する.
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