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Updates 2013◆糖尿病学の進歩
糖尿病性筋萎縮症(DLRPN)―免疫介在性多巣性神経障害としての位置づけ
Diabetic amyotrophy (diabetic lumbosacral radiculoplexus neuropathy : DLRPN) as a form of immune-mediated multifocal diabetic neuropathies.
出口 尚寿
1
,
西尾 善彦
1
1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 糖尿病・内分泌内科学
pp.535-538
発行日 2013年7月15日
Published Date 2013/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101569
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はじめに
糖尿病患者では稀に,急速に進行する臀部・大腿など下肢近位部の疼痛と体重減少を伴う筋力低下・筋萎縮を生じることがある.この病態は過去にさまざまな病名で呼ばれてきたが,歴史的にはdiabetic amyotrophy(Garland H, 1955)という呼称が汎用され,わが国でも糖尿病性筋萎縮症として広く認知されてきた.しかしながら,本症は神経原性筋萎縮症であり,その病態機序として腰仙部神経根・神経叢の微小血管炎が想定されており,最近は糖尿病性腰仙部神経根・神経叢障害(diabetic lumbosacral radiculoplexus neuropathy : DLRPN)という病名が提唱され認知されつつある1).
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