特集 外来で診るリンパ腫・骨髄腫—治癒または長期共存を目指して
リンパ系腫瘍に関する治療開発のトピックス
リンパ系腫瘍に対するCAR-T療法
永井 純正
1
1東京大学医科学研究所先端医療研究センター遺伝子治療開発分野
pp.2210-2214
発行日 2015年11月10日
Published Date 2015/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223819
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ポイント
●養子免疫療法の1つとして,CD19を標的としたCAR-T療法が注目されている.
●長期成績はまだ不明であるものの,再発難治性急性リンパ性白血病に対して90%近い完全寛解率が報告されるなど,高い有効性が期待されている.
●CD19を標的としたCAR-T療法の有害事象として,サイトカイン放出症候群(CRS),腫瘍崩壊症候群,Bリンパ球数低下などが知られており,特にCRSは致死的となる可能性が高く,注意を要する.
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