連載 Choosing Wisely Japan その検査・治療,本当に必要ですか?・1【新連載】
ケース:90代男性,認知症の進行・食欲低下
徳田 安春
1
1地域医療機能推進機構(JCHO)本部
pp.1999-2000
発行日 2015年10月10日
Published Date 2015/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223771
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Choosing Wiselyとは,診断や治療内容の選択において,エビデンスに基づいて,医師と患者の対話を促し,患者にとって有害な過剰検査や過剰診療を減らすように呼びかける活動である.2011年に米国がChoosing Wiselyをキックオフし,その後カナダなど欧米諸国に急速に広まっている.現在,各国の臨床医学系の学会が,それぞれ必要性を考慮すべき検査や治療に関して5つのリスト(List of Five)を挙げ,広く公開している.
2015年5月にロンドンで開催されたChoosing Wisely International Round Tableに筆者も参加してきた(図1).米国『Consumer Reports』誌の代表者も参加し,患者側代表の参加も急速に拡大している.アジアからは韓国(Ahn教授,Korea University)と日本(筆者)の2カ国が参加した.
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