連載 診断力を上げる 循環器Physical Examinationのコツ・5
腹部,四肢の診かた
山崎 直仁
1
1高知大学医学部附属病院老年病科・循環器科
pp.1592-1597
発行日 2015年8月10日
Published Date 2015/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223677
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腹部の診察で何がわかるか
腹部の診察で,臍上部に拍動性の腫瘤を触知すれば腹部大動脈瘤(AAA)を疑う.AAAの患者数は人口高齢化に伴い増加している.最近の日本の多施設研究によれば,60歳以上の高血圧患者の4.1%にAAAを認めたと報告されており1),AAAはコモンな疾患である.このため,動脈硬化の危険因子を有する患者では,初診時にAAAがないかのスクリーニング目的で,腹部の触診をルーチンに行うべきである.
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