書評
—姫井昭男 著—精神科の薬がわかる本 第3版
宮崎 仁
1
1宮崎医院
pp.1333
発行日 2015年7月10日
Published Date 2015/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223613
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世の中には,「精神科の薬は,うさんくさい」と思っている人が多い.その中には,患者だけではなく,精神科を専門としない医師や対人援助職もたくさん含まれている.
一方,精神科を専門としない医師や対人援助職が,精神科の薬のことを無視して,自分の仕事を進めることはできない.プライマリケアの外来を受診する患者の3〜4割は,何らかの精神疾患や精神科的問題を持っている.また,統合失調症のために精神科で薬物治療を受けている患者が,風邪をひいて来ることもあるし,介護を要する状態になることだってある.「精神科の薬は,うさんくさい」と敬遠してはいられないのが,リアルな現場の状況なのである.
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