特集 心不全クロニクル—患者の人生に寄り添いながら診る
入院管理:速やかに血行動態を改善する
【退院前:再発予防のために】
心不全治療としての栄養介入の可能性と教育指導
永井 利幸
1
,
岩上 直嗣
1
,
安斉 俊久
1
1国立循環器病研究センター心臓血管内科部門
pp.1094-1097
発行日 2015年6月10日
Published Date 2015/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223551
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ポイント
●心不全が進行すると,腸管浮腫による吸収障害や食思不振などから栄養障害が合併する.
●心不全症例における栄養障害の評価法には主なもので4種類報告されているが,いまだ十分なエビデンスがあるとは言えない.
●栄養障害は心不全症例の独立した予後規定因子であり,特にCONUTスコアによる予後予測が今後期待される.
●早期に栄養障害を評価し,ハイリスク例に介入の可能性を検討することが今後の課題である.
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