連載 総合診療のプラクティス 患者の声に耳を傾ける・10
「患者の訴える部位」を丁寧に診察する
隈部 綾子
1
,
見坂 恒明
2
1自治医科大学地域医療学センター総合診療部門
2神戸大学大学院医学研究科地域医療支援学部門
pp.984-985
発行日 2015年5月10日
Published Date 2015/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223523
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患者が医療面接で訴える部位が,必ずしも医学的に正確な部位とは限りません.「胃が痛い」と言って臍周囲を指す患者もいれば,下腹部を指す患者もいます.また,「足」といっても,医学的な部位としては大腿,下腿,足趾などさまざまです.したがって,医療面接では痛い部位・つらい部位をより具体的に述べてもらう,あるいは実際にその箇所を指してもらい,医学的部位を確認しながら診察することが重要です.
今回は「のどが痛い」という主訴で近医を受診し,診断に至らず当科を受診した症例を紹介します.
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