増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
薬物関連検査
血中薬物濃度
免疫抑制薬
中澤 勇一
1
1信州大学医学部地域医療推進学講座
pp.312-314
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223293
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検査の概要
血中濃度を測定し投与量を調節する免疫抑制薬として,シクロスポリン(cyclosporine A:CYA),タクロリムス(tacrolimus:TAC),エベロリムス(evelorimus:EVR),ミコフェノール酸モフェチル(mycophenolate mofetile:MMF)などが挙げられる.
現在,EVR,MMFは臓器移植(EVR:心・腎移植,MMF:心・腎・肺・肝・膵移植)後の拒絶反応の抑制のみに適応が認められているが,CYA,TACは臓器移植のみならずそれ以外のさまざまな病態・疾患(CYA:眼症状のあるBehçet病,再生不良性貧血など,TAC:全身性重症筋無力症,重症関節リウマチなど)にも適応を有している.
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