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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
血液生化学検査など
電解質・微量金属・浸透圧
Ca,P
Ca,P
林 恭秉
1
,
竹内 靖博
1
1虎の門病院内分泌代謝科
pp.281-283
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223281
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検査の概要
血清カルシウム(Ca)と無機リン(P)の濃度は,副甲状腺ホルモン(PTH),活性型ビタミンDである1,25水酸化ビタミンD,線維芽細胞増殖因子23(FGF23)などの内分泌因子がそれぞれの標的臓器に作用することで制御されている.PTHは腎でのCa再吸収を促進し,P排泄を促進すると同時に骨から細胞外液への両者の動員を促進する.1,25水酸化ビタミンDは主に腸管からの両者の吸収を促進する.FGF23は腎臓からのPの排泄を促進する.
血清中のCaのうち約40%はアルブミンを主体とする蛋白と結合している.生化学自動分析装置で得られる結果は,イオン化Caと蛋白結合Caの総和である.測定には,クレゾールフタレインコンプレクソン法・メチルキシレノールブルー法・酵素法などが用いられる.
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