増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
一般検査
髄液そのほかの穿刺液
胸水・腹水検査
三宅 一徳
1
1順天堂大学医学部附属浦安病院臨床検査医学科
pp.40-41
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223195
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検査の概要
胸水,腹水は循環障害,栄養障害,炎症,悪性腫瘍の浸潤などの原因により貯留する.胸水・腹水検査はこの貯留液を体表より穿刺,採取して,成因の鑑別を行う検査である.検査項目としては,以下が標準的な検査として実施される.
【一般性状検査】肉眼的性状観察,細胞数算定および分画,Rivalta反応
【生化学検査】総蛋白,アルブミン,グルコース,乳酸脱水素酵素LD(LDH)活性など
【微生物検査】塗抹鏡検,細菌培養
穿刺液の外観と疑われる病態により,他の生化学項目や腫瘍マーカー,微生物(遺伝子検査含む),細胞診などの検査を選択して追加実施する.
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