今月の主題 痛みの診断とその対策
痛みの対策
刺激鎮痛法
東藤 義公
1
,
村上 誠一
1
1金沢大学医学部・麻酔科
pp.2548-2549
発行日 1989年12月10日
Published Date 1989/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222983
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難治性疼痛の治療法として,疼痛の伝導路を外科的に切断する方法が最も早く行われ,ついで,高周波熱凝固法による伝導路破壊が一時脚光を浴びた.しかし,これらの治療法では,長期間の鎮痛効果が得られないことや性質の異なった激痛が新たに発生することがあるため,現在ではほとんど行われていない.これらの疼痛伝導路を切断あるいは破壊する方法に代わって,電気刺激による鎮痛法が1970年代に臨床に登場した.電気刺激による鎮痛法の発展には,古来から行われてきた鍼灸療法,Melzack & Wall1)により発表されたgate control theory,およびRaynolds2)による中脳中心灰白質刺激による鎮痛法の報告が大きな影響を与えている。電気刺激による鎮痛法の種類を表に示す.
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