今月の主題 痛みの診断とその対策
痛みの対策
抗炎症・解熱鎮痛薬
橋本 博史
1
1順天堂大学医学部・膠原病内科
pp.2518-2521
発行日 1989年12月10日
Published Date 1989/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222973
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
抗炎症・解熱鎮痛薬は,副腎皮質ステロイド薬(以下ステロイド)と非ステロイド抗炎症薬(以下非ス薬)に大別される.前者は強力な抗炎症作用を有し,少量投与で炎症を伴う疼痛に対して効果をもたらすが,多量投与では免疫抑制作用もみられる.非ス薬は,抗炎症,解熱,鎮痛作用を有するが,その種類により3つの作用の程度に多少の相違をみる.
ここでは,ステロイドと非ス薬の適応症,種類,作用機序,副作用を中心に述べる.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.