今月の主題 痛みとその対策
薬の使い方
解熱性鎮痛剤
本間 光夫
1
1慶大内科
pp.638-639
発行日 1976年5月10日
Published Date 1976/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206557
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痛みは炎症性疾患の患者につきものである.炎症反応は生体の防禦反応といわれるが,痛みがあるからである.しかし,患者にとって痛みは大変な苦痛である.医学の歴史が,痛みとの闘いであったことを考えてもわかる.
一方,鎮痛剤を大別すると中枢性鎮痛剤と末梢性鎮痛剤とに分けられる.中枢性鎮痛剤の代表はモルフィンであり,末梢よりのすべての痛みを抑制する.これに対し,末梢性に鎮痛作用を示すものに解熱性鎮痛剤と局所麻酔剤とがある.
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