増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集
血液検査
27.赤血球指数
入交 清博
1
1近畿大学医学部・第3内科
pp.1692-1693
発行日 1989年9月10日
Published Date 1989/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222716
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赤血球指数は赤血球,血色素量およびヘマトクリット値の測定値から算出し,赤血球の形態的特徴を表し,貧血の診断に役立たせるものである.従来は色素指数,赤血球指数および飽和指数が用いられたが,現在ではWintrobeの赤血球恒数が用いられている.Wintrobeは従来,赤血球恒数という言葉を用いていたが,今は彼も指数を用いている.この指数を用いて,貧血を大球性正色性貧血,正球性正色性貧血,小球性正色性貧血,小球性低色性貧血に大別し,貧血の診断の大きな目安として用いられている.
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