臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集
Ⅵ.血液検査
33.赤血球指数
日野 志郎
1
Shiro Hino
1
1日本通運東京病院・内科
pp.2164-2165
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219354
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赤血球に関する指数としてHayem(1878)の色素指数,Capps(1903)の容積指数,Haden(1923)の飽和指数があったが,Wintrobe(1932)が赤血球恒数を提唱してからはこれが広く用いられるようになった.しかし恒数という名称は不適当なので,Wintrobe自身も使わなくなり,赤血球指数(red cell indices)の名に変えている.赤血球数(R)・ヘモグロビン濃度(Hb)・ヘマトクリット値(Ht)を測り,次の式で算出したMCV,MCH,MCHCの3者を指している.
ただし,μlは10-6リットル,flは10-15リットル,pgは10-12グラムで,従来それぞれmm3,μ3,μμg(γγ)といわれたものに相当する.
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