演習 内科専門医による実践診療EXERCISE
意識障害,失語症/発熱,全身倦怠,腎不全
高木 誠
1
1都済生会中央病院・神経内科
pp.1405-1408
発行日 1989年8月10日
Published Date 1989/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222634
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39歳,男性,独り暮らしの土木作業員.3月25日,知人がアパートを訪れたところ,様子がおかしいことに気付き救急車にて当院に搬送,入院となる.1週間前までは工事現場で働いていたことが確認されているが,それ以後の病歴は意識障害,失語症のため患者本人からの聴取ができず詳細は不明である.
一般身体所見:身長160cm,体重42kg.血圧124/90mmHg,脈拍54,整,体温36.8℃.貧血・黄疸なし.表在リンパ節触知せず.甲状腺腫(-).項部硬直(±).心雑音なし.肺野:聴打診上異常認めず.腹部:肝脾腫大なし.下腿浮腫なし.来院時尿失禁(+).頭部,体表に明らかな外傷なし.
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