今月の主題 自律神経失調症—心身症としての考え方・扱い方
類縁疾患との鑑別
全身倦怠
桂 戴作
1
Taisaku Katsura
1
1日本大学医学部・第1内科(心療内科)
pp.1768-1769
発行日 1982年10月10日
Published Date 1982/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217953
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自律神経失調症ほど愁訴の多い疾患はない.いわゆる不定の愁訴である.その中で,全身倦怠1)という症状はかなり多いものである.そして,しばしば易疲労性を伴い,この両者はほぼ同一の感じで使われているのが現状である.
全身の不全状態をあらわす症状であり,身体的,精神的に活力が低下したときに起こり,一般には,"だるい","ものうい"などと呼ばれる感覚でもある.
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