今月の主題 膵・胆道疾患の臨床
膵・胆道疾患診療の基本
膵逸脱酵素阻害剤の種類,特性および使用法
中野 哲
1
1大垣市民病院・消化器科
pp.1276-1278
発行日 1989年8月10日
Published Date 1989/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222599
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急性膵炎では非活性型で分泌されている膵酵素がなんらかの原因により活性化され,膵の自己消化を起こし,重症例においてはこれらの活性化された膵酵素や有毒物質の全身撒布により遠隔重要臓器が重大な障害を受け,多臓器不全で死亡することがある.
この膵酸素の活性化の最初の主役をなすのが図1に示すごとくトリプシンである1).
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