今月の主題 内科エマージェンシー
疾患からみた内科エマージェンシー
呼吸器疾患
肺炎
桜井 滋
1
1金沢医科大学・呼吸器内科RCU
pp.1211-1213
発行日 1989年7月10日
Published Date 1989/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222574
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エマージェンシー医療が他の医療領域と大きく異なるのは,診断と処置・治療を常に同時に進行させる点である.生命の危機にさらされている患者にとって,いかに高度でも診断のみに時間を要していては意味がないからである.
重篤な病態に素早く対処するためには,やや不確実であっても迅速性のある検査や,結果的に必ずしも最適とはいえない治療法を積極的に導入しなければならない場合が多い.たとえば,詳細不明の感染症に対する経験的(empiric)な抗生物質投与や,予想される合併症に対する予防的処置がそれである.
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