今月の主題 内科エマージェンシー
疾患からみた内科エマージェンシー
神経疾患
髄膜炎
大生 定義
1
1聖路加国際病院・内科
pp.1178-1179
発行日 1989年7月10日
Published Date 1989/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222563
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化膿性髄膜炎は放置すれば致死的であり,治療が遅れれば重大な後遺症を残す.髄液の防御機構はきわめて弱く,静注での最小細菌致死量の100万分の1を実験動物のクモ膜下に注入するだけで,髄膜炎,敗血症で死亡してしまうという.また髄液所見の悪化が数時間で著明となり,生菌数の増加をみることも実際に経験され,即時の判断が強く要求される.髄膜炎の鑑別診断と治療はまさに内科エマージェンシーである.
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