今月の主題 輸血の実際と血液製剤
血液製剤の特徴と適応
赤血球製剤
倉田 義之
1
1大阪大学医学部付属病院・輸血部
pp.566-569
発行日 1989年4月10日
Published Date 1989/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222387
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1975年頃より成分輸血が一般に普及し始めた.全血製剤に代わり,血漿製剤や赤血球製剤などの成分製剤が使われ始め,1980年頃には赤血球製剤の供給量が全血製剤の供給量を越え,成分製剤が主となっている.それ以降,毎年,全血製剤の供給は減少し続けて,それに代わって,赤血球製剤の増加傾向が続き,現在に至っている.1987年には全血製剤の供給量が142万単位に対し,赤血球製剤の供給量は454万単位と約3倍量に達している(図).
赤血球製剤には表1に掲げるような製剤がある.以下に各製剤の製法および性状,適応について略述する.
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