今月の主題 内科医のための癌治療のオリエンテーション
末期癌患者のケア
栄養補給
小越 章平
1
1高知医科大学・第2外科
pp.292-293
発行日 1989年2月10日
Published Date 1989/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222330
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1968年,経中心栄養静脈栄養法の臨床成功例が発表されてから,とくに本法は外科を中心に大きく発展した.手術前後の患者の管理に不可欠なものとして,全世界に栄養革命を起こし,抗生物質出現以来の臨床効果をもたらしたことは周知のとおりである.創始者のDudrickらは,さらに癌末期患者の栄養管理に本法を取り挙げて,化学療法との合併療法で大きな延命効果があることを発表した.
この静脈栄養の大きな臨床効果を背景にして,経腸栄養法の分野も大きく発展して,高カロリー栄養の両輪として癌患者の栄養管理に利用されている.
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