Japanese
English
特集 乳腺腫瘍
人乳癌の発生と成長に関する研究
Studies on the development and growth of the human breast cancer
藤森 正雄
1,2
,
矢走 英夫
2
,
石塚 稔
2
,
泉雄 勝
2
1東大木本外科
2三井厚生病院外科
pp.863-882
発行日 1957年11月20日
Published Date 1957/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202072
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乳癌の発生と成長の過程を明らかにするためには,従来から前癌性疾患として問題とされてきた慢性(嚢胞性)乳腺症との関連において,これを追求することが最も適切な方法であると思われる.
ところで,乳腺症の発生原因としては,卵巣を中心とする内分泌変調が関与するというMoszko—wicz1)の説が,現在多くの人々によつてみとめられている.他方,乳癌の発生に関しては,乳癌が乳腺症と密接な関係のあることを形態学的に検討して体系づけたKückens2)更には久留3)4)の組織発生論が多くの承認をかち得ている.
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