今月の主題 輸液・栄養療法
各種病態における輸液のあり方
糖尿病と輸液
羽田 勝計
1
,
吉川 隆一
1
,
繁田 幸男
1
1滋賀医科大学・第3内科
pp.2838-2839
発行日 1988年12月10日
Published Date 1988/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222244
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糖尿病患者に輸液療法が必要な場合は,1)糖尿病治療として輸液が必要な場合,および2)糖尿病に合併する他疾患に対して輸液が必要な場合,に大別される.前者には糖尿病性ケトアシドーシス,高浸透圧性非ケトン性昏睡および低血糖が挙げられ,後者には輸液療法を必要とする種々の内科的疾患および外科手術が該当する.本稿では前者の代表として糖尿病性ケトアシドーシスを,後者の代表として外科手術を取り上げ,両者における輸液療法の原則を概説したい.両者とも,適正なインスリンの使用および水・電解質の補給が重要であり,それに加え後者では,ブドウ糖によるカロリー補給が必要である.
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