演習 内科専門医による実践診療EXERCISE
微熱,片麻痺,異常行動/頭痛,肩凝り,微熱
大生 定義
1
1聖路加国際病院・内科
pp.2703-2706
発行日 1988年11月10日
Published Date 1988/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222209
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53歳男性.会社役員.10年前より高血圧の治療をうけていた.家族歴には特記すべきことはない.入院2,3日前より右下肢にしびれ感をおぼえ,力がはいりにくいことがあった.入院当日,仕事中に右側に倒れるようになり,救急入院してきた.
診察所見:身長164cm,体重55kg.体温37.5℃,脈拍118/分,整.呼吸20/分.血圧170/10,意識レベルは,3-3-9度方式のI-1あるいは2で,表情に乏しく,反応は鈍い.無理に強いると話せるが,自発的には全く話そうとしない.深部反射は右がやや亢進し,右バビンスキー徴候が(±),左は(-)である.
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