今月の主題 腎疾患診療の実際
腎疾患の診断—内科的疾患か,泌尿器科的疾患か
画像診断
石橋 晃
1
1北里大学医学部・泌尿器科
pp.2580-2583
発行日 1988年11月10日
Published Date 1988/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222175
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最近では外科系あるいは内科系を問わず,臓器別に診療を行う施設もあるが,多くは従来通り一つの臓器に対しても内科系,外科系に分けて診療している.しかし,その境界領域を含めて,内科側,外科側ともにその対象範囲を広げて診療する傾向がみられる.したがって例えば腎疾患でも,腎不全は内科でもまた泌尿器科でも扱うようになってきている.つまり内科的腎疾患と泌尿器科的腎疾患を区別することが困難な場合が少なくない.
今回は,これをあえて従来よりの区分に従い,各種腎疾患により生ずる症状の中から主なものをとりあげ,泌尿器科領域の疾患をより分ける立場で,その手段としての画像診断の有用性および診断手順などにつき検討を加えてみたい.
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