今月の主題 抗生物質の使い方
抗生物質投与の注意事項
抗生物質による血液障害
川野 晃一
1
,
渡辺 清明
1
1慶応義塾大学医学部・内科
pp.2472-2474
発行日 1988年10月10日
Published Date 1988/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222155
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■抗生物質による血液障害
抗生物質による血液障害の代表例を表1に掲げる.以下各々につき説明する.
1)好酸球増多症(eosinophilia)
重篤なアレルギー反応の前駆症状である場合もあるが,通常は単独で出現し,薬剤中止の適応にはならないことが多い.表1に掲げた薬剤のうち,とくにストレプトマイシン(硫酸ストレプトマイシン勤(長期投与では50%に合併)およびカナマイシン(硫酸カナマイシン®)に多くみられる.
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