今月の主題 抗生物質の使い方
抗生物質投与の注意事項
抗生物質と血液・造血器障害
醜岡 延熹
1
,
鈴木 和郎
1
1昭和大学医学部・血液内科
pp.1212-1213
発行日 1990年7月10日
Published Date 1990/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900303
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薬物による血液障害は多いが,このうち抗生物質によるものがかなりの頻度を占める.かつてクロラムフェニコール(クロロマイセチン®)による再生不良性貧血が大きくクローズアップされ,再生不良性貧血の主因とさえ考えられた時期があった.最近,クロラムフェニコールを使用する機会は減り,特定の薬剤による血液障害が問題になることは少なくなった.しかし,現在広く用いられているペニシリン系,セフェム系抗生物質による血液障害はしばしばみられる.
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