新しい視点をさぐる 薬物療法のBlind Spots
抗生物質
藤井 良知
1
Ryochi Fujii
1
1帝京大学医学部小児科学教室
pp.341-342
発行日 1978年5月10日
Published Date 1978/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205827
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各種の治療薬剤のうち,抗生物質は年間金額にして第1位,年間消費重量にして昭和52年度上半期よりの推定ではペニシリン系291トン,うちABPcなど内服合成ペニシリンが84%,セファロスポリン系203トン,うちCEXなど経口剤が73%,マクロライド系160トンという巨大な量である。一方アミノグリコシド系は22トンと横ばいであり,TC:45トン,50年末再評価されたCPにあってはわずか3.8トン程度という減少ぶりである。
また昨年度はインダニールカルベニシリン,ABPcのフタリール酸塩,CETとほとんど同類のセファピリン,など新しい壁合成阻害抗生剤,KM,GM耐性菌にも作用するAmikacin,Tobra—mycinなどアミノグリコシド剤も使用されるようになり,そのほか製造,輸入許可をまっている新抗生物質ははなはだ多種類にのぼっている。
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