カラーグラフ 眼と全身病
サルコイドーシスの眼症状
宇山 昌延
1
1関西医科大学・眼科
pp.880-881
発行日 1988年5月10日
Published Date 1988/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221681
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サルコイドーシスは全身諸臓器を侵し,肉芽腫性炎症を発病する.発病部位としてリンパ節,肺が最も注目され,その他,心筋,筋肉,肝などにも現れる.特に,肺外症状としては眼と皮膚の発病の多いことが紹介されているが,眼の発病は頻度が高く,重篤である.眼病変による視力障害はサルコイドーシスによる最も重篤な合併症であることが十分認識されていない.
眼にはぶどう膜炎を発病する.その他,眼窩に皮膚サルコイドーシスの狼瘡が発生したり,眼窩内に肉芽腫を作り,眼窩腫瘍の形で発病することもあるが珍らしい.
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