今月の主題 肝炎への新しいアプローチ
肝炎の診断
臨床検査から
銭谷 幹男
1
1東京慈恵会医科大学・第1内科
pp.782-785
発行日 1988年5月10日
Published Date 1988/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221657
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肝炎の診断における肝機能検査法の意義は大きいが,それぞれの検査法には,その提供する情報に限界があることを十分に理解し,臨床的に得られた所見に基づき適切な検査法の選択および組み合せを考慮して,診断価値を高めることが必要である.
表1に日本消化器病学会肝機能研究班(1981年)より提示された検査項目を示す.それぞれの疾患については本特集の項目により詳述されているので,ここではこの表に示される肝機能検査成績をもとに,以下に診断のポイントを概説する.下図に種々の肝病態と肝機能検査の対応を示すが,この関係を理解したうえで,診断を進めることが大切である(図).
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