今月の主題 免疫不全とAIDS
先天的免疫不全症
慢性肉芽腫症
小林 正夫
1
1広島大学医学部小児科
pp.2688-2690
発行日 1987年12月10日
Published Date 1987/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221430
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食細胞の終極的目的は侵入した異物を貪食・殺菌することで,種々の微生物感染症の防御に重要な役割を果たしている.細菌による重症・反復性感染を主徴とし,その病因が食細胞機能異常によると考えられる多くの先天性・遺伝性疾患が報告されている.本稿では,最も頻度の高い代表的遺伝性食細胞機能異常症である慢性肉芽腫症(Chronic granulomatous disease,CGD)について臨床と病因を中心に概説したい.
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