徹底分析シリーズ 腎臓を守れ!麻酔科医
術後AKIの管理―予防に勝る治療なし
松三 絢弥
1
,
片山 浩
1
Junya MATSUMI
1
,
Hiroshi KATAYAMA
1
1川崎医科大学附属川崎病院 麻酔・集中治療科
pp.980-985
発行日 2013年10月1日
Published Date 2013/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101943
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急性腎傷害acute kidney injury(AKI)は,現在非常に注目されている疾患の一つである。その理由の一つは,ある程度統一性のある定義がなされ,患者予後に強く影響することがわかったためであろう。このたび,LiSAから「術後AKIの管理」についての執筆依頼があり,光栄に思い,喜んで受けた。しかし,いざ執筆するにあたって,はたと困った。何に困ったかは後述するとして,「百戦危うからず」な管理を目指すため,まず「敵を知る」すなわち「術後AKIの疫学」について述べ,次に「己を知る」すなわち「(術後)AKIに関するエビデンス」について述べる。その後,実際の術後AKI管理法について詳述する。
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