今月の主題 虚血性心疾患の最前線
座談会
心筋梗塞の治療をめぐって
上松瀬 勝男
1
,
光藤 和明
2
,
本宮 武司
3
,
山口 徹
4
1日本大学駿河台病院・循環器科
2倉敷中央病院・循環器内科
3東京都立広尾病院・循環器科
4三井記念病院・循環器センター内科
pp.2411-2424
発行日 1987年10月10日
Published Date 1987/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221369
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山口(司会) 心筋梗塞の治療は,最近interventionが積極的に行われるようになってから非常に大きく変わってきました.本日は「心筋梗塞の治療をめぐって」と題して,とくに第一線の病院で最近どういう治療が行われているかということを中心として,先生方にお話を伺っていきたいと思います.
とくにPTCRと呼ばれる血栓溶解剤を冠動脈内に注入する方法とか,あるいは最近ではPTCA(経皮的冠動脈形成術)をPTCRにひき続いて,あるいは直接に応用するということで,治療が非常に様変わりしました.こういう新しい治療法が加わってから,心筋梗塞の死亡率が減少したという印象があるのですが,いかがでしょうか.
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