増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方
Ⅸ 免疫・アレルギー・膠原病治療薬
その他の膠原病
213.血管炎症候群の薬物治療
長沢 俊彦
1
1杏林大学医学部・第1内科
pp.2278-2279
発行日 1987年9月30日
Published Date 1987/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221333
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■血管炎症候群とは
血管壁を場とする炎症(血管炎)が原因となって生ずる種々の臨床症候をまとめて血管炎症候群という.表1に示す諸疾患が血管炎症候群を呈する主な疾患である.
血管炎の病型の立場からは,PN,Churg-Strauss病,Wegener肉芽腫症,膠原病,過敏性血管炎は細小動脈のフィブリノイド壊死を伴う血管全層炎(以下,フィブリノイド型血管炎)を共通の病理組織学的所見とするので,血管炎に基づく臨床症候もかなり共通点が多い.したがって,治療もほとんど同じレベルで考えることができる.
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