増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方
Ⅶ 血液疾患治療薬
白血病
174.急性白血病の薬物治療
原田 実根
1
,
仁保 喜之
1
1九州大学医学部・第1内科
pp.2184-2189
発行日 1987年9月30日
Published Date 1987/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221294
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成人急性白血病の治療成績は,いわゆる治癒的癌化学療法(curative cancer chemotherapy)の進歩や強力な支持療法の発達によって近年飛躍的に向上し,急性骨髄性白血病(AML)では10〜20%,急性リンパ性白血症(ALL)では20〜40%に長期生存-治癒を期待しうる状況となっている1).したがって,急性白血病の治療は治癒を目標にすべきであり,具体的には高率に得られる完全寛解(complete remission;CR)をいかに長期間維持するか,そのためにCR後の白血病再発をどのように防止するか,が現在最も重要な課題と考えられる.
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