増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方
Ⅲ 呼吸器疾患治療薬
呼吸器一般薬の使い方
71.鎮咳剤の使い方
中田 紘一郎
1
1虎の門病院・呼吸器科
pp.1916-1917
発行日 1987年9月30日
Published Date 1987/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221191
- 有料閲覧
- 文献概要
咳嗽反射
咳嗽は,気道に対する機械的刺激,化学的刺激,炎症性刺激,寒冷刺激などにより誘発される.咳嗽反射の受容体としては,喉頭,気管,気管分岐部には機械刺激受容体(mechanoreceptor)が多く,気管支,細気管支には化学受容体(chemoreceptor)が多く分布する.
咳のreceptorの興奮は,迷走神経を介して延髄の咳中枢に伝達され,咳中枢から遠心路としての脊髄側索および迷走神経を介して呼吸筋,声帯筋ならびに気管支平滑筋の統合された反射運動として咳を生じる.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.