増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方
Ⅱ 神経・筋疾患治療薬
ニューロパチー
57.ステロイドの使い方
遠藤 一哉
1
,
斎藤 豊和
1
1北里大学東病院・神経内科
pp.1882-1884
発行日 1987年9月30日
Published Date 1987/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221177
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ニューロパチーは,代謝障害,中毒などさまざまな原因によって起こり,治療もその原因を明らかにして,それに対処することが重要である.したがって,ステロイドが第1選択剤となるニューロパチーはきわめて少なく,その数も限られており,基本的には炎症に基づくニューロパチーであろう.この炎症に基づくニューロパチーの場合,末梢神経のみに障害がある場合と,全身疾患に伴う末梢神経障害の2つに大別して考えるべきである.
本稿ではこの点を考慮しながら,ステロイドの絶対的適応となるニューロパチーと相対的適応となるニューロパチー(表1)を中心に,その使用法を述べる.
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