増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方
Ⅱ 神経・筋疾患治療薬
痛みとしびれ
38.視床痛とその他deafferentation painの薬物治療
西川 清方
1
,
高橋 和郎
1
1鳥取大学医学部・神経内科
pp.1838-1839
発行日 1987年9月30日
Published Date 1987/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221158
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deafferentation pain1)とは,痛みの侵害受容器の活動によるものでなく,中枢および末梢神経系における痛み関連システムの障害により発現する特異な現象である.すなわち,これまで知覚入力を常に受けていた感覚中枢の神経活動が,入力の消失により,かえって感受性が亢進し,痛みを示すものである.視床痛,幻肢痛,帯状疱疹後痛がその代表的なものである.ここでは,視床痛を中心に,その病態と薬物療法について述べる.
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