カラーグラフ 皮膚病変のみかたとらえ方
無菌性膿疱を認める皮膚疾患の診断
石川 英一
1
,
大西 一徳
1
1群馬大学医学部・皮膚科
pp.1436-1437
発行日 1987年8月10日
Published Date 1987/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221060
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膿疱とは内容が混濁している小水疱を指して言う.組織学的に膿疱は好中球,時に好酸球の表皮内・真皮上層への浸潤によって生ずる.成因には種々の遊走因子が関係する.膿疱が特徴である皮膚疾患のうち,本稿では病原体が証明されない,いわゆる無菌性膿疱のみられる皮膚疾患に限って述べることとする.無菌性膿疱の発生にはアレルギー機序(I,III型,細菌性,薬剤性)が関係することが多く,臨床的に原則として対側性に多発する(例外:稽留性化膿性肢端皮膚炎).確定診断は組織診断で行う.
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