グラフ 消化管造影 基本テクニックとPitfall
胃(12)—スキルス胃癌
西俣 寿人
1
,
西澤 護
2
1鹿児島大学医学部・第2内科
2東京都がん検診センター
pp.1462-1469
発行日 1987年8月10日
Published Date 1987/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221063
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西澤 胃癌の中で5%から10%といわれているBorrmann 4型の中で,臨床的に急速に発育して死に至らしめ,しかも早期診断が非常に難しいlinitis plastica型胃癌,また一般にスキルスともいっておりますが,その診断についてお話を伺いたいと思います.
Linitis plastica,スキルス,あるいはBorrmann4型という診断がついた時には,相当にadvanceのもの,末期に近いもの,あるいはs(+)ですか,漿膜面に癌が露出しているものが多いのですが,その典型に近いものが図1の写真だと思います.変形もそうですし,ヒダの異常が非常に独特な様相を呈しているようですが…….
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