今月の主題 肝・胆・膵疾患の画像診断
各検査法の進歩と限界
肝画像診断のすべて
RI検査
内山 暁
1
,
藤本 肇
1
1山梨医科大学・放射線科
pp.1164-1169
発行日 1987年7月10日
Published Date 1987/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221005
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
各種画像診断の中での肝核医学画像の役割
肝の非侵襲的検査法として肝シンチグラフィが臨床検査の中で大きな役割を果たしていたのは,1960年代から1970年代の前半までである.X線CTと超音波検査法が普及しその精度が向上してからは,すべての肝疾患に核医学検査を行う時代はおわった.しかし,それでは現在ではもう肝の核医学検査はまったく不要であろうか.結論からいえばそうではない.肝シンチグラフィの役割は狭まったとはいえ,その生理学的画像であることの特徴を生かした使い方が強調さるべき時代になったといえよう.以下に静態イメージング,体軸断層イメージング,動態イメージングなどの検査法を用いて,核医学検査の特徴を明らかにしよう.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.