今月の主題 呼吸不全とその管理
呼吸不全のリハビリテーション
在宅人工呼吸器療法の経験
岸 不盡彌
1
1北海道大学医学部・第1内科
pp.660-661
発行日 1987年4月10日
Published Date 1987/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220904
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近年,慢性呼吸不全の急性期における治療技術の向上により,びまん性肺疾患,神経筋疾患や高位脊髄損傷など換気障害を伴う呼吸不全患者の長期生存が可能になったが,一方では,人工呼吸器から離脱が困難な症例も増加している.安定状態にある人工呼吸器依存患者に対して,欧米では,積極的に在宅人工呼吸器療法が行われるようになり,各地にこの治療を行うセンターも設立されている1,2).しかし,わが国での在宅人工呼吸器療法は,いくつかの病院で試行されているに過ぎない.
本稿では,夜間肺胞低換気症候を伴うRigidspine syndromeの1例に対する在宅人工呼吸器療法の経験を紹介し,実施方法について述べる.
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