今月の主題 炎症性腸疾患とその周辺—診断と治療
治療
潰瘍性大腸炎・Crohn病の手術適応
石沢 隆
1
,
島津 久明
1
1鹿児島大学医学部・第1外科
pp.254-255
発行日 1987年2月10日
Published Date 1987/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220811
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潰瘍性大腸炎,Crohn病は欧米に比べてまだ本邦では少ないが,最近増加の傾向にある.両疾患とも原因不明の難治性疾患で,治療の原則はまず内科的治療である.最近EDやTPNなどの導入や治療法の改善により内科的治療の成績は向上し,とくに潰瘍性大腸炎の手術療法は以前と比べて少なくなった.
両疾患とも若年者に多く,しかも良性疾患であるので,なるべく早期のよりよき社会復帰を目標とした治療でなくてはならない.そのためには内科医と外科医が密接な連絡をとり適切な手術時期を決定することが重要である.
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