演習 —内科専門医による—実践診療EXERCISE
関節痛,息切れ,他
高林 克日己
1
1千葉大第2内科
pp.147-152
発行日 1987年1月10日
Published Date 1987/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220781
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35歳,男性,運転手.5年前から膝関節痛があり,昨年から手指の移動性関節痛と腫脹,および朝のこわばりをみるようになった.2ヵ月前から息切れが強くなって階段を上れなくなり,また38℃の発熱をみたため,近医を受診したところ肺炎と診断され入院となった.しかし入院後も改善がなく,また右足の背屈ができなくなったため当科を紹介された.他の筋力の低下や筋痛は認めなかった.
理学所見:身長172cm,体重62kg,体温37.8℃,血圧142/78,脈拍82/分,整.結膜:貧血・黄疸なし.口腔内:異常なし.頸部:リンパ節・甲状腺を触知せず.心音:正常,呼吸音:両下肺野にVelcroラ音を聴く.腹部:異常なし.四肢:浮腫なし,右足関節背屈不能.
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