一冊の本
「Bedside Cardiology」—(Jules Constant M. D., 3rd ed, Little Brown)
宮城 征四郎
1
1沖縄県立中部病院診療部
pp.1801
発行日 1986年10月10日
Published Date 1986/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220588
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病理学者としてつとに知られ,かつ内科医でもあったラエンネック(Rene Laennec 1781〜1826)が1816年に聴診器を開発し臨床応用に供して以来,呼吸器および循環器疾患の臨床と病理組織学的変化の間の溝が埋められ,この分野における臨床病理学の基礎がほぼ確立されたと言われている.以後,およそ2世紀を経た今日,医学はCT,NMR,カラー・エコー,電顕,蛍光抗体法,免疫細胞の細かな区分法その他の超近代化の波に覆われ,聴診器を主体としたベッドサイドでの臨床医学は殆ど顧みられることなく棄て去られようとしている.
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