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Jules Stein Eye InstituteはUCLA (Universityof California, Los Angels)のなかにあつて,おそらくは将来世界屈指の臨床基礎にわたる眼科研究所となることが約束されている。その開所記念行事が昨秋,すなわち1966年11月3日から3日間にわたつて行なわれた。この行事には,外国からはAshton, Barraquer, Meyer—Schwickerath, Michaelson,桐沢の5氏がゲストとして招待され,米国眼科の著明な学者がほとんどすべて一堂に会したほか,自由参加として糖尿病のLarsenの姿なども見うけられた。日本からは,当時New York Univ.に留学中だつた東大の箕田先生(当時,沈先生)と,私も講演会を聴講しえたが,Arch. Ophthalm.(78巻2号,1967)にその記事と記念講演が掲載された機会に,発足当時の研究所の内部や記念行事などについて紹介しようと思う。
11月初めのLos Angelsはまだ汗ばむような気候で,大学の広く明るいキャンパスを通つて行つても,女子学生のむぎ出しの白い腕にはまだ夏の気配さえ残つているのだが,それでも木立は黄に色づいたり,枯葉が散り敷いたりしている。噴水の向いの入口から講堂の前庭へ入つていくと,開会前の受付の人ごみのなかに,水色の背広を着た小柄な男が立つていた。
The author was present at the dedication ce-remony of the Jules Stein Eye Institute, UCLA, on Nov. 3, 1966. Personal impressions about the meeting, descriptions of the various scientific features of the institute and critical views about the present status of research facilities in ophthalmology are expressed.
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